911通報後に消火活動を撮影…9カ月を経て放火の疑いで男を逮捕 LA大規模火災

1月に発生したロサンゼルスの大規模火災。 約1万6000棟が焼失、31人が死亡しました。 なかでも被害が大きかった地区の一つは、12人が亡くなった高級住宅地、パシフィック・パリセーズ。ほとんどが灰と化していました。 ことの始まりは、大晦日から1日にかけてハイキングコースで起きた火災。 火災から9カ月がたった8日、放火の疑いで、ジョナサン・リンダークネヒト容疑者(29)が逮捕されました。 カリフォルニア州中部地区 エッセイリ代理連邦検事 「容疑は、1月1日の放火で、この火災が原因でパリセーズが焼失しました。再燃するまで、1週間かかったが、パリセーズ火災を起こした容疑で訴追された」 事件当時、パリセーズ地区に住んでいたリンダークネヒト容疑者。 捜査当局によりますと、大晦日深夜、配車サービスの運転手として、客をパリセーズ地区で降ろした後、丘を登り、火をつけたとされています。火災が燃え広がる様子を1分以上見て、自ら消防に通報。一度は、現場を離れたものの、消防車を見つけると戻っていき、消火活動を動画におさめていました。 動機につながるような行動も明らかになっています。 カリフォルニア州中部地区 エッセイリ代理連邦検事 「宣誓供述書にある嫌疑の裏付けとして、容疑者は、ChatGPTに森林火災から逃げる群衆を描いた地獄絵図の生成を指示していた」 事件前、容疑者が生成AIに作らせた画像。 貧困層の人々が炎から逃げ、それを富裕層の人々が眺めているというものです。 また、容疑者が過去に、民主党に近い政治団体に少額の寄付をしていたという記録も明らかになっています。 容疑者逮捕の一報がもたらされた町には、いまも火災の爪痕が残されたままです。 ロサンゼルス パーク市議会議員 「亡くなった12人は、家族に別れを告げられなかった。容疑者が逮捕されても 正義で住民の痛みを癒やせない」 (C)CABLE NEWS NETWORK 2024

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