【AFP=時事】2022年の第19回世界水泳選手権で、競泳女子100メートル平泳ぎの金メダルを獲得したベネデッタ・ピラト(イタリア、20)ら2選手が、シンガポールの空港で化粧品を盗んだとして、9日に90日間の資格停止処分を受けた。 ピラトと、同じくイタリア人選手のキアラ・タランティーノ(23)は、第22回世界水泳が行われたシンガポールからの帰国の際、窃盗の現行犯で逮捕されていた。ピラトは、同大会で50メートル平泳ぎの銅メダルを獲得していた。 イタリア水泳連盟(FIN)は「調査で明らかになった事実と、責任を認めた両選手の協力姿勢を踏まえ、イタリア水泳連盟の監査役は本日より90日間、すべての活動を禁止する資格停止処分を決定した」との声明を発表した。 これにより、両選手は12月にポーランドで行われる欧州短水路選手権に出場できなくなる。 2選手は8月14日、シンガポール空港の免税店で化粧品2点を盗んだとして、現地警察に逮捕された。その後イタリア当局の介入により、同20日に帰国が可能となった。 ピラトは事件後、SNSで「(自分の)意思とは無関係に(この窃盗に)巻き込まれた」と記し、「この経験から、慎重さ、個人の責任、そして周囲の人々の価値について大きな教訓を得ました」と続けた。【翻訳編集】 AFPBB News