「嫌だ。恐ろしい。銀行のカネに手を付けるなんて」勤務先で9億円横領→不倫相手に貢ぎ…“良家の子女”“真面目”だった女性行員(42)が手を染めた本当の理由《1973年・滋賀銀行横領事件》

〈《9億円横領》全国指名手配→「濃いメイクにミニワンピースで連行」と…妻子持ち“ギャンブル狂い”年下男につぎ込んだ女性行員(42)が逮捕されるまで〉 から続く 1973(昭和48)年、第1次オイルショックの直前、1つの事件が世間を騒がせた。銀行支店で経理一切を任されていた女が約5年間に約9億円を横領。いまなら約23億円に相当し、詐欺・横領事件の被害額としては史上最大だ。 全盛期の週刊誌などは事件をセンセーショナルに取り上げ、報道は過熱。テレビドラマまで作られた。半世紀以上たったいま、振り返ってみて彼女への世間のまなざしはどんなだったのか。そして、事件が示したものは何だったのか。 当時の新聞記事は見出しはそのまま、本文は適宜書き換え、要約する。当時は「容疑者」呼称はなく、呼び捨てだった。文中いまは使われない差別語、不快用語が登場するほか、敬称は省略。容疑者・被告の女はO、男はYとする。(全4回の4回目/ 最初 から読む) ◆◆◆

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