「職員と業者との間になれ合いが…」不祥事相次いだ山口・岩国市 再発防止委員会が報告書

官製談合防止法違反など職員の不祥事が相次いたことを受け、岩国市は再発防止委員会を設置していました。 委員会は、報告書の中で「職員と業者との間になれ合いがあったことが原因」などと指摘、チェック体制など再発防止策をまとめました。 岩国市では去年11月当時、道路課に勤めていた職員が不同意性交などの疑いで逮捕されました。 この職員はことし2月にも官製談合防止法違反などの疑いで逮捕・起訴されことし7月に懲戒免職処分、先月(9月)には、懲役5年の実刑判決を受けました。 市はことし2月に不祥事再発防止委員会を立ち上げ事件の原因や再発防止策について検討してきました。 このほどまとめた報告書では官製談合防止法違反について、工事の見積もり予定価格を業者に教えた元職員が同じ業務を7年間担当し、業者とのなれ合いがあったことが原因のひとつと指摘。 定期的な部署異動や担当業務の変更を行うほか各課で執行する入札や随意契約の過程を複数の職員でチェックするなど再発防止策が盛り込まれています。 また、倫理観の欠如も原因のひとつだとして年に1度、「コンプライアンスチェックシート」での自己診断や所属長からの指導を行うとしています。 岩国市では2022年に元職員が官製談合防止法違反の疑いで逮捕、おととしには保育教諭の職員が威力業務妨害の疑いで逮捕されるなど不祥事が相次ぎました。 市は来月(11月)、職員全体でのコンプライアンス研修を行う方針です。

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