けさ早く、埼玉県の老人ホームで入所者の女性2人が血を流して倒れているのが見つかり、その後、死亡した事件で警察はこの施設の元職員の22歳の男を殺人の疑いで逮捕しました。現場から中継です。 老人ホームに入所していた高齢女性2人が亡くなった事件。警察は先ほど、この施設の元職員の男を逮捕しました。 殺人の疑いで逮捕されたのは、埼玉・鶴ヶ島市の老人ホーム「若葉ナーシングホーム」の元職員・木村斗哉容疑者(22)です。 警察によりますと、木村容疑者はきょう午前2時ごろ、老人ホームの入所者の小林登志子さん(89)を刃物のようなもので切りつけるなどして殺害した疑いがもたれています。 事件は午前5時前に発覚。鶴ヶ島市の老人ホームで80代の入所者の女性2人が血を流した状態で倒れているのを職員が見つけ、その後、2人の死亡が確認されました。 警察はきょう午前、この施設の元職員の木村容疑者を東におよそ250メートル離れた線路沿いの路上で、何らかの事情を知っているとみて身柄を確保し、事情を聴いていましたが、その際、木村容疑者は女性の殺害をほのめかしていたということです。 取り調べに対し、木村容疑者は「被害者を刃物で刺して殺したことは間違いない」と容疑を認めているということですが、動機については一切供述していないということです。 Q.木村容疑者の侵入経路など、わかっていることはありますか? 老人ホームのどこから侵入したかは現在、捜査中ですが、施設の出入り口は来所者の家族が使う入り口のほか、施設職員が使う出入り口が複数あるということです。 被害にあった女性の部屋には施錠設備はあったということですが、犯行当時、部屋に鍵はかかっていなかったということです。 捜査関係者によりますと、木村容疑者は現場まで自転車で来ていたとみられるということで、警察は今後、事件のいきさつを詳しく調べる方針です。