フード被ってナイフを手に…老人ホームで2人死亡、元職員(22)を殺人容疑で逮捕 「母はどんなに辛い思いをしたか…」遺族の悲痛な思い【news23】

埼玉県の老人ホームで入所者の女性2人が死亡し、うち1人を殺害した疑いで元職員の男(22)が逮捕されました。施設の防犯カメラには、フードとマスク姿でナイフを持って歩く男の姿が映ってました。遺族は悲痛な思いを明かしています。 一体、何があったのでしょうか…。15日、埼玉県の老人ホームに入所している女性2人が死亡し、この施設の職員だった22歳の男が殺人の疑いで逮捕されました。 夜明けの事件現場付近。救急車両が並び、隊員がストレッチャーを使って患者を運び入れる姿も確認できます。 近隣住民 「救急車が来ていたのでカーテンを開けたら心肺蘇生というんですか、ただ事ではないんだなと」 事件が起きたのは、埼玉県鶴ヶ島市にある老人ホーム「若葉ナーシングホーム」。東武東上線・若葉駅から200メートル余りの住宅街にあります。 15日朝、入所する女性2人が施設内で血を流して倒れているのが見つかり、搬送先の病院で死亡。警察は事件性があるとみて捜査していました。 そして午後、殺人の疑いで逮捕されたのが、埼玉県熊谷市の無職・木村斗哉容疑者(22)。去年7月ごろまで施設で働いていた元職員です。一体、何があったのでしょうか。 「木村容疑者は15日未明、こちらの現場に自転車で来たとみられています」 犯行時間とされるのは、午前1時50分ごろから午前2時すぎ。5階の部屋にいた小林登志子さん(89)をナイフで切りつけ、殺害した疑いがもたれています 他に死亡したのは4階の部屋にいた上井アキ子さん(89)で、同じように切りつけられていました。 2人とも抵抗した際にできる切り傷「防御創」はなかったといいます。 木村容疑者は小林さんへの殺害容疑を認めた上で、こうした趣旨の供述をしています。 木村容疑者(供述) 「小林さんと上井さんを刃物で刺して殺しました」 捜査関係者によりますと、施設の防犯カメラにフードを被ったマスク姿の木村容疑者がナイフを持って歩く姿が映っていたといいます。犯行後は逃走していましたが… 記者 「現場から歩いて5分ほどの線路沿いで警察官から職務質問を受け、身柄を確保されたということです」 警察は15日午前、老人ホームからわずか250メートル先の路上で身柄を確保。その様子を目撃したという住民は。 目撃者 「線路を越えた向かい側、目の前にパトカーが来て警官が降りてきて、男の人が一人しゃべっていて、黒い車がいて乗っていった」 その後、木村容疑者の供述に基づき、犯行に使ったとみられるバッグが見つかり、中には血のついたさや付きのナイフやマスクなどが入っていたといいます。さらに自転車1台も押収されました。 警察の調べではこれまでに、木村容疑者と被害者2人とのトラブルは確認されていません。 上井さんの遺族は… 上井アキ子さんの遺族のコメント 「母はどんなに辛い思いをしただろうか。考えるほど悔しく、悲しみをこらえることができません」 警察が事件のいきさつを調べています。

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