大阪府和泉市の資材置き場で、何者かが盗んだ高所作業車2台を解体し、隠匿したとして、京都府警は15日、ロシア国籍の男2人を逮捕しました。 組織犯罪処罰法違反の疑いで15日、逮捕されたのは、住居・職業不詳のロシア国籍、ドウレンコ・アレクセイ容疑者(58)と、マチヤーシ・アンドレイ容疑者(49)です。 アレクセイ容疑者らは5月29日から6月12日ころまでの間、大阪府和泉市にある資材置き場で、氏名不詳者らが盗んだ高所作業車2台(時価合計2300万円相当)を解体し、隠匿した疑いがもたれています。 京都府警が、去年11月に京都府城陽市の工事現場から、別の高所作業車2台が盗まれた事件を捜査する中で、2人が高所作業車を解体していることを覚知し、15日、逮捕に至ったということです。 警察の調べに対しアレクセイ容疑者は、「わかりません。否定します」と容疑を否認し、アンドレイ容疑者は「黙秘します」と話しているということです。 京都府警は2人のほかにも、盗まれた高所作業車(時価約550万円相当)を長野県から和歌山県まで運搬した疑いで、ロシア国籍のサゾノフ・ニキータ容疑者(49)を逮捕。 さらに、氏名不詳者らが京都府城陽市の工事現場から高所作業車2台(時価総額約1649万円)を盗むことを知りながら、移動のための車を貸したとして、奈良県大和郡山市在住のウクライナ国籍、シエフクノフ・スタニスラフ容疑者(30)を逮捕しました。 警察は4人の関係性を調べていて、組織的に高所作業車を海外に売り飛ばしている可能性もあるとみて、慎重に捜査を進めています。