15日、鶴ヶ島市の老人ホームで、入所者の女性2人が死亡した事件。 このうち1人に対する殺人の疑いで逮捕された元職員の男が、ナイフを「事前に購入した」などと供述していることがわかり、計画的に犯行に及んだとみられています。 また、暗証番号で電子ロックを解除し侵入したとも話していて、警察は、勤務を通じ出入り口の暗証番号を把握していたとみて調べています。 15日、殺人の疑いで逮捕された施設の元職員で熊谷市箱田の無職 木村斗哉容疑者(22)は、16日午前8時すぎ、西入間警察署から送検されました。 木村容疑者は15日未明、鶴ヶ島市若葉の「若葉ナーシングホーム」で、5階に住んでいた小林登志子さん(89)を刃物で刺して殺害した疑いが持たれています。 司法解剖の結果、小林さんは首を絞められたことによる窒息死でした。 警察によりますと、木村容疑者は容疑を認めていて、4階の上井アキ子さん(89)の殺害もほのめかす供述をしているということです。 木村容疑者は、これまでの調べに対し「4桁の暗証番号を入力して、電子ロックを解除し建物内に入った」という趣旨の話をしているということです。 木村容疑者は去年7月までこの施設に勤務していましたが、警察によりますと、暗証番号は当時と変わっていないということです。 また、ナイフを事前に購入したと話していることや、フードやマスクで顔を隠す木村容疑者が防犯カメラに写っていることなどから、警察は計画的に犯行に及んだとみて詳しく調べています。