警察官を装って京都市内の高齢男性からキャッシュカードをだまし取ろうとしたとして、今月6日に逮捕された男が、大阪府警の元警察官だったことが警察への取材で分かりました。 詐欺未遂の疑いで、京都府警に6日に逮捕されたのは、住居不定の鉄筋工・川瀬豪仁容疑者(40)です。 警察によりますと、先月30日、川瀬容疑者と共謀する人物が京都市伏見区の男性(76)に「預金が不正に引き出されており、停止する必要があるので警察官を向かわせる」と電話をかけたということです。 その後、川瀬容疑者は警察官になりすまして男性宅を訪れ、キャッシュカード5枚をだまし取ろうとした疑いがもたれています。 川瀬容疑者が「カードの磁気部分にハサミを入れて使えなくする」と言いながら、別の部分にハサミを入れたことを不審に思った男性が110番通報し、川瀬容疑者は現場から逃走していました。 川瀬容疑者が逮捕された際、「元警察官だ」と話したことから京都府警が調べたところ、大阪府警の元警察官だということが分かりました。 川瀬容疑者は、男性宅を訪れた際に自分の顔写真入りの警察手帳のような画像を示していて、京都府警によりますと、本物の警察手帳とよく似ているということです。 警察の調べに対し、川瀬容疑者は「よく考えてから話します」と、黙秘しているということです。