アンドルー英王子、王室の称号返上 少女らへの性虐待疑惑受け

チャールズ英国王の弟アンドルー王子は17日、国王らと協議した上で英王室の称号を返上するとの声明を発表した。王子は親交があった米富豪エプスタイン氏による少女らへの性的虐待事件に関与した疑いが指摘されており、「私に対する継続的な疑惑が国王や王室の務めの妨げになっている」と返上の理由を説明した。 王子は事件への関与を否定しており、今回の声明でも「疑惑は断固として否定する」と述べた。一方で、自身の対応について「国王の同意の下、さらに一歩進めなければならない」として「ヨーク公」の称号などの返上を決めたという。 エプスタイン氏は2019年7月、若い女性への性的虐待を繰り返していたなどとして逮捕・起訴され、翌8月に勾留施設内で死亡した。王子はこの事件に関与したと繰り返し報じられるなどして強く批判されており、19年11月には公務を退いていた。 王子を巡っては、親しい中国人実業家が中国共産党のスパイだった疑惑も報じられている。【ロンドン福永方人】

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