JFA新技術委員長に山本昌邦氏が就任、前委員長の不祥事受けてND兼任へ「この難局を乗り越えていきたい」

日本サッカー協会(JFA)は20日、山本昌邦氏が技術委員長に就任することが決まったと発表した。17日の理事会で書面決議した。山本氏は2023年2月から日本代表を担当するナショナルチームダイレクター(ND)を務めており、今後は兼任となる。 JFAでは今年10月、昨年3月から技術委員長を務めていた影山雅永氏がチリ出張に向かう経由先のフランス・パリで、児童ポルノ画像の輸入・所持の罪で逮捕され、有罪判決を受けた。JFAは7日、同氏の解任を決定。その後は日本サッカーの育成や普及、指導者養成などを担う技術委員長が空席という異例の事態となっていた。 山本新技術委員長は20日、東京都内のJFAハウスで記者会見を行い、「これまでナショナルチームダイレクターとして代表強化に努めてきた。これからは技術委員長として、現在も6部会の素晴らしいダイレクターが頑張っているので、彼らとしっかりと力を合わせてこの難局を乗り越えていきたい」と所感を述べた。 任期は次の役員改選が行われる来年3月まで。海外出張中のためオンラインで会見に出席した宮本恒靖会長によると、任期満了を間近に控えていることから「育成に関しても指導者養成に関しても流れを知っている方」という条件で人選を行ったといい、「日本サッカーを止めてはいけないということで、今までの流れを知ってもらっており、代表チームの強化を含めてやっていただけると判断した」と山本氏の登用理由を述べた。 また宮本会長は来年3月の任期満了後について「ふさわしい人が誰なのかを引き続き考えていく必要がある」と説明。「来年6月のW杯でしっかりとした成績を残し、願うところまで辿り着くためには、新たに選任してもらうことが大切だと考えている」とも述べ、新たな技術委員長の選任を行う方針を示した。

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