15年前、神戸市で、高校2年の男子生徒が殺害された事件を巡り、遺族が有罪判決を受けた元少年とその両親に対し損害賠償を求めている裁判。元少年の両親が出廷し、「他の人に危害を加えるとは思わなかった」と話しました。 2010年、神戸市北区の路上で、高校2年の堤将太さんが殺害された事件では、11年後に逮捕された当時17歳の元少年が殺人の罪に問われ、最高裁は先週、元少年側の上告を退け、懲役18年の判決が確定しました。 堤さんの遺族は、元少年と両親を相手取り、約1億4900万円の損害賠償を求める訴えを起こしていて、両親については、監督する義務を怠ったなどとしています。 きょう(21日)元少年の両親が出廷し、父親は「家族に対して暴力をふるったことはなく、他の人に危害を加えるとは思わなかった」と主張しました。また、母親は、「自分ができることを全力でやってきたつもりです」と話しました。 堤将太さんの父・堤敏さん 「(元少年側は)他人事、軽く考えている、そういう部分があるんじゃないかなと。私はこの15年、事件を中心に生きてきた。本当に悔しいなと思いました」 次回の裁判は来月12日に開かれ、元少年への本人尋問が行われます。