【ソウル聯合ニュース】世界平和統一家庭連合(旧統一教会)から高級ブランドバッグとダイヤモンドのネックレスを受け取る見返りに教団の事業で便宜を図ったとしてあっせん収賄罪などに問われた、尹錫悦(ユン・ソクヨル)韓国前大統領の妻の金建希(キム・ゴンヒ)被告の裁判が24日、ソウル中央地裁であり、金被告にバッグとネックレスを渡したとされる呪術師のチョン・ソンベ被告(逮捕・起訴済み)が証人として出廷した。チョン被告はこれまでの供述を覆し、金被告にバッグとネックレスを渡したと証言した。 金被告を巡る不正疑惑を捜査する特別検察官チームは8月12日に同被告を資本市場法違反や政治資金法違反、あっせん収賄などの容疑で逮捕し、同月29日に起訴した。 裁判でチョン被告は教団の元幹部から金被告に渡すバッグなどを受け取り、金被告に渡したと証言した。 また「いつ、どこで、どのように渡したのか」と問われ、自身の義弟に指示し、当時大統領室の行政官を務めていたユ・ギョンオク氏を通じて渡したと説明した。 実際に金被告に届いたかについては、「渡されたと聞いた」と証言した。 チョン被告は渡したバッグなどを後から返されたとしており、バッグ二つを金被告側が同じブランドのバッグ三つと靴に交換し、返されたときに知ったと証言した。返されたのは2024年という。 チョン被告は当初、特別検察官などの取り調べに対し、「ネックレスは(教団から)受け取ってすぐに紛失し、バッグ二つはそれぞれ別の製品に交換した後に紛失した」と供述していた。しかし21日にネックレスとバッグ三点、靴1点を特別検察官側に提出した。 チョン被告は金被告から直接連絡があり、これらの物品を返すと言われたと証言した。返された物品は隠しておいたという。