死体遺棄事件で使用の車処分か、 海外から帰国の男逮捕 一連の逮捕者は13人に

兵庫県尼崎市で6月、男性(23)が車で連れ去られ、暴行を受けた末に死亡し、高知県内に遺棄された事件で、兵庫県警は25日、事件に使用された車の処分を依頼したとして、証拠隠滅の疑いで住所不詳の自営業、根本玲志容疑者(29)を逮捕した。県警は認否を明らかにしていない。 一連の事件での逮捕者は13人となった。 県警は7月以降、男性に対する逮捕監禁容疑などで男女10人を逮捕。このうち指定暴力団東組系組員ら男4人を、9月24日に殺人容疑で再逮捕した。さらに同27日、死体遺棄容疑で特定抗争指定暴力団山口組直系「兼一会」幹部の徳重流星容疑者(33)ら男2人を逮捕していた。 根本容疑者の逮捕容疑は6月14日、男性の遺体を運ぶのに使われた車を、高知県大豊町の路上から大阪府柏原市の自動車買取販売会社まで搬送させ、証拠を隠滅したとしている。 兵庫県警によると、この車は徳重容疑者らが調達し、男性の遺体を京都府南丹市から高知県内まで運搬。根本容疑者は別の車で高知県まで移動した上で、遺体を運んだ車の搬送に関わったとみられる。県警は徳重容疑者が車の処分にも関与したとみて事件の全容解明を進める。 防犯カメラの分析や、死体遺棄容疑で逮捕した容疑者の携帯電話のやり取りなどから、根本容疑者の関与が浮上。同容疑者は10月中旬から海外へ出国していたが、25日朝に帰国し、身柄を確保したという。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする