27日午後8時20分ごろ、東京都町田市相原町の集合住宅で、「救急車が盗まれた」と警視庁に通報があった。南大沢署などによると、119番通報を受けて駆け付けた救急隊員らが活動を終えて戻った際、敷地内に止めた車両がなくなっていることに気づいたという。 緊急搬送などは必要なかったため、救急活動に影響はなかった。衛星利用測位システム(GPS)などから追跡し、車両は約30分後に現場から北西に約6キロメートル離れた東京都八王子市の路上で発見された。 東京消防庁によると、内規では救急車を離れる際、エンジンキーを抜きドアをロックすることになっているが、キーは挿したままでドアもロックされていなかった。救急隊員らは「忘れていた」と話しているという。 南大沢署は28日午前、救急車を盗んだとして、窃盗の疑いで50代男を逮捕。詳しい動機を調べている。 町田消防署の黒崎清貴署長は「職員の教育、指導を徹底し再発防止に努める」とコメントしている。