東京・町田市で出動していた救急車を盗んだとして、50代の男が窃盗の疑いで逮捕されました。 27日午後8時半すぎ、町田市相原町の集合住宅で、「救急車が盗まれた」と110番通報がありました。 捜査関係者などによりますと、東京消防庁の隊員3人が119番通報があった集合住宅に救急車で向かい、敷地内に駐車した後に活動にあたりました。 およそ15分後に隊員らが戻ると、止めてあるはずの救急車が盗まれていたということです。 警視庁が捜索したところ、およそ30分後に現場から6キロほど離れた八王子市打越町の路上で救急車が見つかり、警視庁は窃盗の疑いで50代の男を逮捕しました。 救急車が盗まれたことによる搬送の遅れなどはありませんでした。 東京消防庁によりますと、救急車から離れる際にはエンジンキーを外したうえでドアに鍵をかけるよう定められていますが、当時、運転席にはエンジンキーがささったままで、鍵はかかっていなかったということです。 町田消防署は「都民の皆様の信頼を損なったことに対し、深くおわび申し上げます。本事案を重く受け止め、職員の教育・指導を徹底し再発防止に努めてまいります」としています。