「カイチュウ先生」起訴猶予処分 薬事法違反の幇助容疑
朝日新聞デジタル 2014年3月31日(月)14時46分配信
薬効をうたって健康食品「プロポリス」の販売を手助けしたとして、薬事法違反(無許可医薬品販売)の幇助(ほうじょ)容疑で書類送検された東京医科歯科大の藤田紘一郎・名誉教授(74)=東京都杉並区=について、横浜地検は不起訴(起訴猶予)とした。処分は28日付。
藤田名誉教授は2009年6月〜13年10月、健康食品販売会社シャブロン(東京都)社長の荻野珠理被告(48)=薬事法違反で起訴=から依頼を受け、「副作用なくがん細胞が自滅」などとプロポリスの効能を書いた原稿を作り、荻野被告に送付。同社の犯行を手助けした疑いで書類送検されていた。この原稿は雑誌などに掲載されたという。
藤田名誉教授は「カイチュウ先生」として知られ、寄生虫の研究で知られる。「笑うカイチュウ」「清潔はビョーキだ」などの著書がある。