タイ人12歳少女、男性客約60人に性的サービスさせられたか 摘発の東京のマッサージ店

12歳のタイ国籍の少女を働かせたとして、東京・湯島の個室マッサージ店経営者が逮捕された事件で、少女がこの店で約1カ月稼働し、男性客ら約60人を相手に性的サービスをさせられていたとみられることが6日、警視庁への取材で分かった。6月下旬に少女を連れて来日した母親はほどなく出国し、取り残された少女は店の台所で寝泊まりしていた。 警視庁保安課が労働基準法違反(最低年齢)の疑いで逮捕したのは、個室マッサージ店経営者の細野正之容疑者(51)=東京都調布市飛田給。同課は認否を明らかにしていない。 同課によると、少女は来日当日に空港から店に連れてこられ、男性に対する性的サービスの方法を教えられた。少女は「『嫌だ、やりたくない』と思ったが従わなければいけないと思った」と話しているといい、客からメニューにない過激な行為を求められることもあったという。 少女は60万円以上を売り上げたとみられるが、売上金は一部が細野容疑者に渡り、残りは母親の関係者名義の口座に送金されていた。生活費が必要になると少女は母親にSNSで連絡し、細野容疑者から必要分を渡されたという。同課は「悪質な人身取引」として、斡旋(あっせん)業者の存在も視野に調べている。 少女が9月に東京出入国在留管理局(港区)に助けを求めて保護され発覚。現在は少女の帰国などに向けて、警察のほか入管や大使館が連携して対応しているという。

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