10日放送のTBS系情報番組「ゴゴスマ」(月~金曜・午後1時55分)では、兵庫県の内部告発問題に絡み、1月に死去した元県議の竹内英明氏(当時50)に関するデマを発信して名誉を傷つけたとして、兵庫県警が9日に名誉毀損の疑いで政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志容疑者(58)を逮捕したことを報じた。 コメンテーターで出演の元財務官僚でニューヨーク州弁護士の山口真由氏は「逃亡、証拠隠滅の恐れを懸念した」という今回の逮捕理由について「これは逮捕の必要…かなりぎりぎりの案件だったと思うんですよね」と話し出すと「名誉毀損の逮捕って、もともと10%を切っていて。結構、珍しいケースだと思います。で、逃亡、証拠隠滅のケースでいくと、ネット上にこれだけ残っている物(証拠)で本人も事実は争っていない。証拠隠滅の恐れよりむしろ逃亡のところがあると思いますけど、海外に行った、行く知力があるということが、すなわち逃亡の恐れになるのであれば、私たちには広く逃亡の恐れが認められ得ると思うんですね」と指摘。 「警察が逮捕してもおかしくない案件だったようにも思いますけど、もっと慎重に条文を考慮しても良かったんじゃないかって気が…」と続けると「確かにこれは実刑になり得る犯罪だなと思います。名誉毀損の中でも実刑は少ないですけれども、実刑の場合には比較的、逮捕をためらわない場合があると思います。身柄拘束してても、その部分(拘束期間)は実刑になったところから引けるから相殺されるんだからってのがありますけど…。この案件というのは警察とか司法とかはそういうことを別に考えてはないでしょうけど、オールドメディアとSNSの対立を非常に象徴する案件なわけですよね。ここで逮捕となると、SNSの方である種の準教唆として、新たなエネルギーが注がれるわけですよね。そういうことを考えると、この手の案件、特に(立花容疑者が)選挙に出るって話をしてることも考えると、より慎重であっても良かったんじゃないかなと思います」と話していた。