元フジテレビアナウンサーで弁護士の菊間千乃氏(53)が11日、テレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜前8・00)に生出演。「SNS選挙」に対して私見を述べた。 番組では政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志容疑者が、名誉毀損(きそん)の疑いで兵庫県警に逮捕されたと伝えた。続けて同容疑者に関連し、昨年7月の東京都知事選では候補者と無関係なポスターが大量に貼られたり、QRコードで有料サイトに誘導するポスターが掲示された同党の掲示板ジャックが注目されたと伝えた。 さらに11月には立花容疑者が出馬した兵庫県知事選挙ではSNS上の偽情報であったり、候補者が別の候補者を応援する「2馬力選挙」、収益目的の選挙関連の切り抜き動画が拡散されるなどのSNSを使った選挙が問題になったとした。 こうした事態を受けて今年3月には選挙ポスターを規制する公職選挙法の改正案が成立した。一方でSNS上の偽情報の規制については今月6日、高市首相は「表現の自由、選挙活動、選挙運動の自由にも関わる重要な問題 各党各会派でご議論いただきたい」と検討を継続している。 これについて菊間氏は「立花容疑者が出てきてから選挙の在り方が問われるようなケースが非常に増えてきたのは事実」とし、「選挙の中で表現の自由ってもちろんとても大事な人権ですけれども、無制限に認められるわけではなくて。やはり人権ってそれぞれのバランスがあるので、公共の福祉との観点というのもあって。だから名誉毀損とか侮辱的な発言とかうそなんてもってのほかなんですよね」と発言。 「ただ選挙期間中に、何がうそなのかっていうのは、ファクトチェックが同時進行にできるかっていうと、そこもまた難しい問題だったり。表現を規制するのではなくて、その表現が正しいかどうかってファクトチェックができながら、それを見てきちっと私たちが判断できればいいんですけれども」と理想を述べた。 一方で「まずそのリアルタイムでやっていくっていうのが難しいのと、それをやったとしてもやっぱり自分の支持する人が言っていることが全て正しいんだって思いこんでしまう人たちがいて、その方にファクトチェックの結果が届かないっていうところがあって。そこもやっぱり難しいなと思います」と語った。