イスタンブール市長を起訴 拘禁刑2千年の可能性も 大統領ライバル

トルコの検察当局は11日、最大都市イスタンブールのイマモール市長(職務停止中)を、汚職や犯罪組織の設立など計約140件の罪で起訴したと発表した。地元メディアによると、検察は約4千ページに及ぶ起訴状を準備。有罪になれば、最長で2千年以上の拘禁刑が科される可能性があるという。 イマモール氏はトルコで20年を超える長期政権を率いるエルドアン大統領の「最大のライバル」と目されていたが、3月に汚職容疑で逮捕された。イマモール氏は「政治的動機に基づくものだ」として一貫して容疑を否認。所属政党の最大野党、共和人民党(CHP)は同氏を2028年までに行われる次期大統領選に擁立するとしているが、政権は司法府に強い影響力を持っていて、立候補は絶望的とみられている。(イスタンブール=根本晃)

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