横浜のドリフト族から「会費」徴収した疑い 暴走族のリーダーら逮捕

横浜・大黒ふ頭で蛇行運転などを繰り返していた「ドリフト族」のグループに対し、面倒を見るためと称して会費を徴収したとして、神奈川県警は12日、暴走族グループのリーダーで自称映像クリエーター藤井敏(46)=横浜市鶴見区=、知人で無職の間島雄太(43)=川崎市宮前区=の両容疑者を、県暴走族等追放促進条例違反(金品要求等の禁止)の疑いで逮捕し、発表した。認否は明らかにしていない。藤井容疑者は、構成員約400人の県内最大規模の暴走族連合体のリーダーだという。 交通捜査課によると、2人は共謀し2023年4~5月、ドリフト族グループのリーダーで20代の男性に対して「このチームの面倒見だから」などと言い、メンバー1人あたり月額3千円の会費を支払うよう要求。後日、横浜市内のコンビニに男性を呼び出し、メンバー14人の2カ月分の会費名目で、封筒に入った現金8万4千円を受け取った疑いがある。月会費の徴収は、今年に入ってからも続いていたという。県警は、2人がほかのグループからも同様に金を集めていたとみている。 23年末以降、県警はこのドリフト族グループの関係者23人を道路交通法違反(共同危険行為)などの容疑で摘発。供述から、会費を徴収されていたことが判明したという。中には「会費を支払うことで安心して走れた」などと話す者もいたという。(奥田薫子)

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