1999年、名古屋市西区のアパートで主婦高羽奈美子さん=当時(32)=が殺害された事件で、殺人容疑で逮捕された安福久美子容疑者(69)が愛知県警の調べに対し、高羽さんの夫で高校の同級生だった悟さん(69)の女性や子育ての考え方が嫌だったという趣旨の供述をしていたことが14日、捜査関係者への取材で分かった。 名古屋地検は同日、事件当時の刑事責任能力の有無を判断するため安福容疑者を鑑定留置した。起訴した場合、公判で責任能力が争点の一つになるとみているもようだ。期間は明らかになっていないが、数カ月に及ぶのが一般的で、地検は鑑定結果を踏まえて処分を判断する。 安福容疑者は99年11月13日、西区稲生町のアパート2階一室で、高羽さんの首などを刃物で刺して殺害した疑いが持たれている。先月末に逮捕され、今月21日が勾留期限だった。