国の登録がないまま株式の取得を勧誘した疑いで佐世保市の会社役員など男女3人が逮捕・送検された事件で、県内在住の男性が360万円を飯塚容疑者の口座に振り込み、金は戻ってきていないと証言しました。 金融商品取引法違反の疑いで逮捕・送検されているのは、東京都の会社役員佐藤由太 容疑者(41)と、佐世保市の会社役員 飯塚裕子 容疑者(67)、西海市の自称 会社役員 越田一徳 容疑者(61)です。 飯塚容疑者と越田容疑者は2021年から佐藤容疑者が代表を務める「メタモ社」の新たな株式の取得を福岡、広島、佐賀に住む4人に勧誘し、国の登録を受けないまま金融商品取引業をした疑いが持たれています。 メンバーで集めた金は総額110億円にのぼると見られ、このうち約37億8000万円は全国の930人に対し、株式を販売して得たことが分かっています。 飯塚容疑者と越田容疑者は、県内でも勧誘をし金を集めていたとみられ、県内在住の男性は360万円を飯塚容疑者の口座に振り込み、金は戻ってきていないと言います。 株式取得の勧誘を受けた県内の男性 「飯塚容疑者が自分の友達を連れてきた。『自分の旦那も1000万円~2000万円投資しているいい話だから』と」「上に立つ佐藤由太容疑者はすごい方ということで(会社の)パンフレットも作ってきた」 越田容疑者はLINEや口頭で「儲かる」などと勧誘していた、との証言もあります。 株式取得の勧誘を受けた県内の女性 「越田容疑者から聞いた。10万円が7000万円くらいになると言われたので」 ほかにも振り込んだ金が戻っていない人がいて、警察は飯塚容疑者ら3人の詐欺容疑での立件も視野に捜査を進めています。