鹿児島県警が不祥事対策 全警視の「指揮力」を部下が評価へ

盗撮で警察官が逮捕されたり、捜査2課長(当時)が不同意性交容疑で書類送検されたりと不祥事が相次ぐ鹿児島県警は14日、部下が上司を評価する仕組みの本格導入など、再発防止策の見直しを発表した。 部下から評価される対象は本部長をのぞく全警視以上になる見通しで、「多面観察」という。人事評価には反映させず、部下からどう見られているかに気づいてもらい、働きやすい職場をつくるのが目的という。 不祥事を受け、昨年11月に一部で試行していたが、来年度中に本格導入する。試行段階から項目を増やし、「指揮統率能力」「情報共有・連絡調整」などを部下に聞く予定。 県警の不祥事再発防止策は取り組みから約1年となったが、警察官による不祥事はなくなっておらず、県警は「県民の信頼回復には至っていない」としている。 県警では、警察官による盗撮事件の捜査をめぐり元生活安全部長が「本部長(当時)による隠蔽(いんぺい)があった」と訴え、この元部長が国家公務員法違反(守秘義務違反)の罪で逮捕・起訴されており、初公判を控える。本人は無罪を主張している。(井潟克弘)

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