政治団体「NHKから国民を守る党」は14日、国会内で役員会で開き、党首を務める立花孝志容疑者の逮捕を受けて、今後の党のあり方を協議した。党首続投の是非について「変えた方がいい」(斉藤健一郎参院議員)、「変える必要はない」(浜田聡前参院議員)と意見が割れた。両氏が役員会中に記者会見し、浜田氏が明らかにした。浜田氏は立花容疑者の逮捕について「不可解」と疑問視した。 ■示談方針は「身柄を早く解放」 立花容疑者は9日、1月に死亡した元兵庫県議への名誉毀損容疑で兵庫県警に逮捕された。容疑は昨年12月、街頭演説で元県議について「警察の取り調べを受けているのはたぶん間違いない」など発言、亡くなった後の今年1月もSNSなどで「明日逮捕される予定だったそうです」と発信し、死者の名誉を傷つけたとしている。 副党首を務める斉藤氏は会見で、立花容疑者の弁護方針について「基本的に争わず、認めるものは認めていく。現時点で(黙秘ではなく)自白を含め、示談を進めていく。身柄が早く解放されることが最重要かと思う」と語った。 ■「情報戦は互いが尊重し合う」 立花容疑者の発信については「常にリスキーな所はあった。名誉毀損での逮捕も社会的にインパクトが大きい」と述べた一方、「NHK党として何も恥ずべきことはしていない。われわれの正義に従い、正しいという主張をしてきた。これからもやりたい。出し方は犯罪にならないように気を付けないといけない」と主張した。 元県議に対する立花容疑者の批判を巡っては、斎藤元彦兵庫県知事が再選し、立花容疑者も出馬した昨年11月の県知事選などに端を発している。 斉藤氏は「兵庫県知事選はクーデター、はっきり言って戦いだ。立花党首が一方的に名誉毀損したのではなく、戦いの延長線にある。片方が被害者ポジションを取り、もう片方が社会的制裁を受けるのは良くない」との見方を示し、「互いが尊重し合って、情報戦を繰り広げる世の中にしたい」と語った。 ■「反・兵庫県知事側を満足させるための逮捕」