東京・赤坂で女性が男に刺され重傷を負った事件。逮捕された男が、事件前後に4回着替えをしていたことがわかりました。いつ着替えたのか、私たちが入手した防犯カメラの映像から詳細が分かってきました。 きのう送検された、陸上自衛隊2等陸曹の大津陽一郎容疑者(43)。 今月16日、東京・赤坂のライブハウスの前で、40代の女性の左わき腹などを刃物で刺し、殺害しようとした疑いがもたれています。 捜査関係者によりますと、防犯カメラの捜査で、大津容疑者が事件の前後で4回着替えていたことが新たに分かりました。 事件当日、大津容疑者はまず、自宅から勤務先の朝霞駐屯地に向かい、そこで青っぽい上着に着替えます。これが1回目の着替えです。この映像は事件3時間前、現場に向かう大津容疑者の姿。確かに青っぽい上着を着ているのが分かります。 この後、赤坂で事件が発生。関係者によると、事件の際は黒い上着を着ていたということで、事件前に2度目の着替えをしたと見られます。確かに事件からおよそ4分後、逃走する大津容疑者をとらえた映像では、上着が黒に変わっているように見えます。 さらに事件からおよそ20分後、現場から4キロほど離れた新宿区内。猛スピードで走る自転車の様子をとらえた映像では、上着は青っぽい色に戻っていて、この前には3度目の着替えが行われたとみられます。 その後、大津容疑者は朝霞駐屯地に戻り、家を出たときの服に着替えて帰宅したということです。 さらに、捜査関係者への取材でわかったことが。警視庁が自宅への家宅捜索で、大津容疑者が事件前後に持っていた物と同じような黒いバッグを押収したこともわかりました。 大津容疑者は犯行後、一度、駐屯地に立ち寄り、その後、帰宅しましたが、その際に同じような黒いバッグを持っている姿が確認されているということです。押収した際、バッグには衣類などは入っていなかったということですが、警視庁は、犯行時に持っていたものか調べているということです。 大津容疑者とはどんな人物だったのか。同級生は「幼少期は大人しく優しい性格だった」といいます。 大津容疑者の同級生 「人に怒ったり、声を荒らげたり、女の子に乱暴するとか全くなかったです。人の痛みを知ってる分、自衛隊の方に進んだっていうような話も聞いていたので」 最近の様子を知る人は… 容疑者の知人 「趣味は体力づくりのランニングで、2~3時間で10キロほど走っていた。普段は寡黙で、翌日が仕事の時はお酒を控えるなど仕事熱心。まじめな人で、事件を起こすような人ではなかった」 大津容疑者は取り調べに容疑を否認していますが、警視庁は計画的な犯行だったとみて調べています。