脅して下請け参入要求 職務強要疑いで建設会社役員を逮捕 三重県警熊野署

【熊野】工事の下請け参入を要求し、現場監督を務める国家公務員男性を脅したとして、三重県警熊野署は25日、職務強要の疑いで、御浜町阿田和、建設会社役員中平敦容疑者(66)を逮捕した。 逮捕容疑は6月23日午後1時半―4時50分ごろまでの間、熊野市井戸町の国道42号熊野道路第二トンネル工事現場で、国交省中部地方整備局が発注する工事の下請け参入をもくろみ、現場監督を務める松阪市鎌田町、同局紀勢国道事務所の50代男性に暴力団との関係を誇示。工事に不必要なタイヤ洗浄業務を担おうと、中平容疑者が役員を務める建設会社の下請け参入を求め、身体を危険にさらすことをいとわない気勢を示し、脅した疑い。「下請け参入を強要していない。強い口調で言っていない」と容疑を否認している。 同署によると、中平容疑者は環境団体の理事を務めている。この立場を利用し、工事で発生する汚泥による「道路汚損問題」に関する因縁を付けたのがきっかけという。以前から複数回現場を訪れていたとみられる。

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