テレビ朝日系列で‘99年より放送されている人気ドラマシリーズ『科捜研の女』が、来年1月放送のスペシャルドラマを持って、四半世紀以上続いたその歴史に幕を下ろすと、11月17日に『週刊女性PRIME』が報じた。まだ公式から正式な報告はないが、26年以上続いた『科捜研』の終了報道には、多くのファンから惜しむ声と感謝が寄せられた。 これまで、お茶の間を楽しませ、日本のドラマ史を彩ってきた数々の名シリーズたち。長きにわたり愛されてきた“長寿ドラマシリーズ”のなかで、果たして最も視聴者の心を掴んだのはどの作品なのか。 そこで本誌は、WEBアンケートツール「Freeasy」にて、20〜70歳の「ドラマを週に1回以上見る」という男女500人を対象に「好きな長寿ドラマ作品」についてのアンケート調査を実施した。 まず3位に選ばれたのは『相棒』(テレビ朝日系)。 ’00年に単発ドラマとして産声をあげ、’02年からは連続ドラマとして毎年のように新シーズンが作られただけでなく、劇場版も4作公開されるなど、日本を代表する人気シリーズだ。なんといっても最大の魅力は主演の水谷豊(73)演じる杉下右京とその“相棒”がコンビを組み、事件を解決していく様だろう。これまで及川光博(56)、反町隆史(51)など錚々たる名優が相棒を務め、season21からは初代の寺脇康文(63)演じる亀山薫が復帰している。 アンケートでは、 《硬派なものから、エンターテイメント的なものまでストーリーが豊富であきない》 《右京さんと亀山のコンビが好きだから》 《いつもながらの右京の名推理は楽しめます。又相棒もシリーズ毎にキャラがたち楽しめます。》 など、やはり杉下右京と“相棒”たちの掛け合いの面白さを評価する声が多く挙がった。 2位は『孤独のグルメ』(テレビ東京系)。 ‘12年より放送されている、同名の原作漫画をドラマ化したシリーズ。名バイプレイヤーとして名高い松重豊(63)にとってドラマ初主演作品となったが、松重演じるサラリーマン・井之頭五郎が名店の食事に舌鼓を打ちながら感想を独白するという“語り口”が好評を集め、今では松重を代表する作品に。これまで10シーズン、スペシャルドラマも何本も製作され、今年1月にはついに劇場版も公開された。また、松重が作品に対して放つ「おっさんが淡々と飯を食っているだけで、誰が見るの」といった愛のある“ネガティブコメント”が度々話題を呼んだ。 五郎の食事シーンと食への並々ならぬこだわりが好評を集めているようで、アンケートでも 《食べる姿に幸福感がある》 《ストーリーの中に組み込まれている人との出会いだったり食に対する熱い感じが見ていて飽きない》 《現実にあるお店なので、雰囲気等がわかる。行きたいお店を探すことにもなるので一石二鳥》 など、実際のお店を舞台に扱っていることのリアリティが面白いという声が多く挙がっていた。 そんな2作を抑えて1位に選ばれたのは『古畑任三郎』(フジテレビ系)。 田村正和さん(享年77)演じる警部補・古畑任三郎が、卓越した推理能力とユニークな話術で犯人たちのアリバイを暴く刑事ドラマ。これまで3シーズンと8作のスペシャルドラマが作られており、定期的に再放送されるだけでもSNS上で大きな話題になるなど、今でも根強い人気を誇っている。 “倒叙ミステリー”と呼ばれる、最初に犯人視聴者に見せてから逮捕までを描くという、これまでの刑事ドラマにはあまりなかった展開を描いた三谷幸喜(64)による斬新で緻密な脚本も評価されている。 《ストーリーが良く、各々のキャラが引き立っていたから》 《正和さんの新たな面が見られて楽しかった。犯人が分かった状態で推理していく構成も新鮮。》 《田村正和さんの演技が、全てを見透かしているように感じて、面白かった。》 アンケートでは、珍しいストーリー展開と、古畑任三郎というキャラクターの魅力に惹かれた人からの声が多く寄せられた。 果たして今後、これらのシリーズを超える人気シリーズが生まれるのか楽しみだ。