韓国野党第一党の元院内代表、逮捕同意案が可決…党は採決ボイコット

12・3非常戒厳解除決議を妨害した疑い(内乱重要任務従事)で拘束令状が請求されていた国民の力のチュ・ギョンホ議員の逮捕同意要求書(逮捕同意案)が、27日の国会本会議で可決された。 国会は27日午後、本会議を開催し、総投票数180、賛成172、反対4、棄権2、無効2で、チュ議員の逮捕同意案を可決した。今年9月に国民の力のクォン・ソンドン議員の逮捕同意案が可決されたのに続き、第22代国会で2例目となる。クォン議員は、旧統一教会(世界平和統一家庭連合)から違法な1億ウォンの政治資金を受け取った疑いで拘束起訴されている。国会議員の逮捕同意案の可決要件は、在籍議員の過半数の出席、出席議員の過半数の賛成。 採決を前にチュ議員は発言に立ち、「相手陣営を壊滅させるために政治が司法を引き入れ、特検が政敵除去の道具となって野党を餌食にする退行の時代に、私はその濁流の真ん中に放り込まれた当事者としてこの場に立った」と口を開いた。チュ議員は「特検は大規模な捜査人員を半年近く動員してきたが、戒厳共謀を立証することも、採決を妨害されたという議員を特定することもできていない。あらかじめ結論を決めつけている特検に残されているのはただ一つ、政治的意図をもって罪を構成した工作捜査だったという自己告白のみ」だとし、「断言するが、私の令状の請求は国民の力を違憲政党解散へと追い込み、保守政党の命脈を断ってしまおうという内乱決めつけの政治工作」だと強調した。チュ議員の発言中、共に民主党の議席からは「厚かまし過ぎる」、「尹錫悦(ユン・ソクヨル)と電話でもしたのか」などの野次が飛んだ。 不逮捕特権の放棄を宣言したチュ議員をはじめ、国民の力の議員はチュ議員の発言後、全員退場し、この日の採決をボイコットした。今年9月のクォン議員の逮捕同意案の採決では、クォン議員は国民の力の議員で唯一出席し、賛成票を投じている。逮捕同意案が可決されたことで、チュ議員を拘束するかどうかは、裁判所の拘束前被疑者尋問(令状実質審査)で決まることになった。 キム・ヘジョン記者 (お問い合わせ [email protected] )

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