大分県別府市で大学生2人が車にはねられ死傷した「別府ひき逃げ殺人事件」。被害者遺族たちの懸命な努力と訴えで、八田與一(はった よいち)容疑者に殺人罪・殺人未遂罪が追加されておよそ半年が経過した。 遺族らは、手配犯に限った顔認証の防犯カメラ設置を求めているが、人権やプライバシーなどの問題で壁は高いとされる。 亡くなった大学生の父親は「そういうことを真剣に考えたことがなかったが、実際に自分の身に起こると、法整備とか人権問題とかがあるでしょうから、行方不明者とか犯罪者とかの顔認証情報だけ入れるという条件で。すみやかに国会とかで法整備をしてほしい。実際自分たちがなってみないとわからないと思う」と話す。 国際弁護士の清原博氏は、この問題について「個人情報やプライバシーの保護という観点が心配されるわけだが、ただ、遺族の方がおっしゃったように『手配犯に限った顔認証』の場合はできると思う」と見解を述べた。 その上で「今でも、逮捕された容疑者の指紋を取って、ずっと保管している警察署もある。指紋が取れるくらいになったら、逮捕状が出ている手配犯の顔認証・防犯システムは十分できると思う。ぜひとも法整備化を早期にして、顔認証システムの防犯カメラをつけてほしい」と強調した。 また、現行の法律では難しいとして「個人情報やプライバシーの問題があるから、法律なくして導入は難しい。法律で『手配犯に限り可能』とする限定的な法律が必要だと思う」と述べた。 殺人罪の追加で時効はなくなったが、解決しない限り終わりはない。 情報提供は別府警察署(0977-21-2131)まで。X(旧Twitter)の番組公式アカウント(@News_ABEMA)のダイレクトメッセージでも情報を募集している。 (『ABEMA的ニュースショー』より)