〝ママっこ〟清水尋也被告 大麻再開のきっかけは最愛の母急死のショックか

大麻を所持したとして、麻薬取締法違反の罪に問われた俳優の清水尋也被告(26)が8日、東京地裁であった初公判で起訴内容を認めた。清水被告は大麻に手を出した理由についてストレスの緩和などを挙げたが、最愛の母の急死に伴うショックは周囲が思う以上に大きかったようだ。 起訴内容によると、今年9月、東京・杉並区の自宅で大麻0・392グラムを所持したとされる。 検察側から清水被告は22歳のころ、国内で大麻を使用するようになったと指摘された。本人は動機について「主に日常生活や仕事でのストレスの緩和、リラックスが目的だった」と供述。22歳のころといえば、NHK連続テレビ小説「おかえりモネ」や映画「東京リベンジャーズ」シリーズに出演していた時期だ。 そんな清水被告は自他ともに認める、超が付くほどの〝ママっこ〟だった。自身が幼少期のころ、両親が離婚。母子家庭で育ち、母への愛情、尊敬の念は非常に強かった。最愛の人の急死のショックは大きく、存命であれば大麻に手を出していなかったのでは――といわれている。 今年9月に薬物事件で逮捕された後、警視庁の聴取に対し、20歳のころに米国に留学した際、招待されたホームパーティーで大麻を初めて使用したと供述。逮捕1か月前の8月に放送されたTBS系「A―Studio+」では、自身が21歳の時に母が病気で急死したとサラリと告白した。つまり、20歳で米国で大麻を初めて使用した後、21歳で母を亡くし、22歳で国内で大麻の使用を再開したわけだ。 清水被告の知人の話。 「清水さんは母子家庭で、家計的に苦しい時期があったことを周囲に話しています。それでも母は仕事に奮闘し、清水さんは中学受験をして中高一貫校に進学するなど支えてもらった。感謝の念は非常に強いわけです。母とのツーショット写真を財布に忍ばせていたこともありましたから。芸能活動を開始した理由の一つが、俳優としてブレークして稼ぎ、母を楽にさせてあげたかったというものでした」 ドラマや映画に引っ張りだこになり始めた矢先、母を失った。 「清水さんは母に厳しくしつけられたそうです。親子ともども、近所から『母子家庭だから…』と陰口を叩かれるのがイヤだったと。大麻なんてもってのほか。母が存命であれば悲しませるようなことはしないので、手を出していなかったのではと周囲はみています」(前出知人) 清水被告はこの日の初公判で「心から反省している」と述べ、二度と使用しないと誓った。今後の芸能活動については「周りの人と相談して考えていく」と明言しなかった。 検察側は拘禁刑1年を求刑し、弁護側は執行猶予付き判決を求めて結審した。判決は19日。

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