NHK党首・立花孝志被告の保釈却下に影響? 遺族に今も続くSNSでの攻撃

兵庫県の竹内英明・元県議(故人)への名誉毀損罪で起訴された「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志被告(58)の保釈請求が、神戸地裁に却下された。立花被告は起訴された11月28日に、弁護士を通じて神戸地裁に保釈を請求したが、12月2日に却下。この決定を不服として7日に準抗告したが、8日に神戸地裁は棄却した。 * * * 竹内氏の妻の告訴代理人である郷原信郎弁護士はこう話す。 「立花被告が逮捕されて勾留中、立花被告の周辺から、竹内氏の遺族側に示談の受け入れを強く求めるような言動や、竹内氏の子どもたちに危害を加える、個人情報をさらすなどと察することができるような発信があった。また、立花被告が保釈後、情報提供者と接触し、口裏合わせをすることも考えられます。立花被告側のそのような言動が保釈却下に影響したのではないだろうか」 立花被告が逮捕された後も、立花氏の支援者や影響を受けた人々などによって、SNSなどで竹内氏の遺族への攻撃が続いていたことも、保釈を認めない判断に影響したのではないかというのだ。 竹内氏の妻は、立花被告が起訴された際、こうコメントしていた。 「夫に代わり訴えを起こしたことで、再び故人への誹謗中傷、名誉毀損が激しさを増しています。そればかりか、遺族の私や子供たちに対しても危害がおよびかねない状況になっていることに心を痛めております。なぜこのようなことがいつまでも繰り返され続けるのか。このようなことが、起訴された立花氏だけでなく、その影響を受けた方々によっても、2度と行われることがないよう、司法の場において検証され、その責任が正しく問われることを強く求めます」 そして今回、立花被告の保釈却下について、竹内氏の妻は複雑な表情でこう話した。 「裁判所がご判断されたことなので、なんともいえません。ただ、立花被告が出てきたらと思うと、いろいろ考えるところはあります」 一方、立花被告の弁護人である石丸幸人弁護士はYouTubeで、立花被告の逮捕後にNHK党唯一の国会議員だった斉藤健一郎参議院議員が離党したことなどを挙げて、 「人質司法がどれだけ威力があるか。これが国際的にも日本が批判されている人質司法の実態ということ」 などと、立花被告の身柄拘束を続ける検察・裁判所を批判している。

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