「両親は相当前から見ていない」 近隣住民困惑 大津2遺体遺棄

大津市稲津3の自宅の庭に2人の遺体を放置したとして無職の端野和也容疑者(50)が10日に死体遺棄容疑で逮捕された事件。端野容疑者は両親と3人暮らしで、滋賀県警は遺体はいずれも70代の両親とみて身元の確認を進めているが、付近の住民によると近所づきあいは希薄だったとみられ、「両親は相当前から見ていない」と困惑しながら話す人もいた。 遺体が見つかった民家はJR石山駅から南東に約4キロの、一戸建てが整然と並ぶ閑静な住宅街にある。11日も民家の周辺には規制線が張られ、午前中から県警の捜査員が調べを進めていた。 近くに住む70代の女性は「両親は十数年前から見ていない。2人で引っ越したといううわさがあり、息子が1人で住んでいると思った」といぶかしんだ。ただ、地域の住所録には両親の名前が載っていた。端野容疑者は病院で見かけることがあったという。 近所の夫婦は「息子はバイクで通勤しているようだ。息子を見たのは2、3日前。両親は5、6年前に見た」と話した。 遺体の発見は大津市役所が大津署に両親の安否を確認したいと相談したことがきっかけだった。大津市長寿福祉課は11日、「2日に高齢夫婦の安否確認について大津署に相談に行った」と明らかにしたが、詳細については「警察が捜査中のため」と説明しなかった。【礒野健一、菊池真由】

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