[14日 ロイター] – シリアで13日に米陸軍兵士2人と民間人の通訳1人が殺害された事件でシリア内務省は14日、事件に関係したとして5人の容疑者を逮捕したと発表した。狙撃した容疑者は現場で射殺されており、内務省は過激派組織「イスラム国」(IS)に同調した疑いのあるシリア治安部隊の隊員だと説明している。 シリアのシャラア暫定大統領は11月に訪米してトランプ米大統領と会談した際、ISに対抗する米国主導の連合軍にシリアが協力することで合意に達した。 シリア内務省は、中部パルミラに拠点を置く同省部隊が「国際連合軍」と協調し、「尋問のために直ちに送致された」5人の容疑者を逮捕したと説明した。 ルビオ米国務長官は14日、シリア暫定政府のシェイバニ外相と電話でこの事件について協議した。国務省のトミー・ピゴット副報道官は、シェイバニ氏が「哀悼の意を表し、ISという共通の脅威を弱体化させ、破壊するというシリア政府の決意を改めて表明した」とコメントした。 米国は2014年から19年にかけてシリアとイラクの広範な地域を支配したISと約10年間にわたって戦っており、シリア北東部に部隊を駐留させている。連合軍はこの数カ月間、シリアでISを標的とした空爆と地上作戦を実施しており、それらの多くにシリア治安部隊が関与している。