米FBIが4人を逮捕、大みそかにロサンゼルスで同時爆弾攻撃を計画の疑い

(CNN) 米司法省は15日、ロサンゼルスで大みそかの夜に爆弾を同時爆発させる計画を立てていたとして、4人を逮捕したと発表した。 逮捕されたのは、司法省や米連邦捜査局(FBI)が反政府思想集団とみなす「タートル・アイランド解放戦線」のメンバーとされる4人。うち3人は、それぞれが担当する建物の各所にパイプ爆弾を詰めたバックパックを仕掛ける予定だったとされる。 計画では、使い捨て携帯電話の使用や着替え場所の指定、アリバイとして自宅で再生する長編映画の設定など、計画の実行にあたって注意すべき点も事細かに決められていた。パイプ爆弾を作る手順も記載されていたという。 FBIのカシュ・パテル長官はX(旧ツイッター)に掲載した声明で4人について、「親パレスチナ、反法執行、反政府思想を動機とする過激派集団、タートル・アイランド解放戦線(TILF)の急進分派メンバーを自称している」と説明。大みそかにロサンゼルス市内の5カ所を狙った同時爆弾攻撃を計画していたと述べている。 4人は暗号化されたメッセージを送信できる「シグナル」を使って攻撃実行の計画を立てていたとFBIは主張。うち1人は「パイプ爆弾の製造に必要な部品や化学物質、道具および値段を記したリストを提供していた」とした。 一行は今月12日、爆弾の製造と実験のためにモハベ砂漠へ行っていたという。 野営地で見つかった物質をFBIの爆弾処理班が調べた結果、手製爆弾や火炎瓶の製造に使用できる部品だったことが分かり、部品はすぐに組み立てられる状態だったと断定した。 検察によると、爆弾は大みそかの同時刻に爆発させる計画だったが、4人の被告に殺人の意図はなく、もし周辺に人がいれば警告を試みる予定だったという。

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