あす注目の裁判が開かれます。予定では被告人質問が行われることになっていて、男が何を話すのか、注目されています。 ■男は「一緒に自殺を」と少女を誘い出した 6月、山形市内で少女が連れ去られてその後遺体で見つかった事件で、逮捕された男が少女を誘拐した罪と少女の自殺を手助けした罪で起訴されました。 男は自殺願望のあった少女に、一緒に自殺をする意思があるという主旨の話をしていたということです。 未成年者誘拐と自殺ほう助の罪で起訴されたのは、福島市の無職、岸波弘樹被告(当時36)です。 岸波被告は去年8月17日、SNSで知り合って自殺願望のあった10代の少女に「一緒に自殺する意思がある」などと伝え、去年9月2日に少女を山形市内から上山市まで自身の車で誘拐したとされています。 ■自殺できるよう、練炭を準備 その後、少女が自殺できるようテントや練炭を準備するなどして、自殺を手助けしたとされています。 少女は連れ去られてから3週間後に、上山市下生居の山間部に設営されたテントの中で遺体で発見されていて、近くには使用済みの練炭が残されていました。現場の状況から少女の一酸化炭素中毒で死亡したとみられています。 警察は岸波被告の認否について捜査に支障があるとして明らかにしていませんでしたが、警察の取り調べには応じていたということです。 ■あす、何を語るのか 岸波被告は、福島県喜多方市で男性2人の自殺を手助けした罪などでも逮捕・起訴されていて、検察と警察が山形の事件についても、詳しいいきさつなどを調べていました。 岸波被告が起訴された事件は、福島と山形の両県で起きたものを、内容の近い事件だとして一括審理されることになっています。あすの初公判は、福島地裁郡山支部で、午前10時から開かれます。