高橋文哉が主演声優を務めるアニメーション映画「クスノキの番人」が、2026年1月30日(金)に全国上映される。公開に先立ち、最新予告映像、歌手のUru(うる)が歌う主題歌、追加キャストの情報が新たに発表された。 ■累計100万部を突破した東野圭吾の小説をアニメ映画化 同作は作家・東野圭吾氏による同名の小説を原作とする。原作は累計発行部数100万部を突破している。東野氏原作の小説がアニメーション映画化するのは同作が初めて。 理不尽な解雇により職を失った青年・直井玲斗(cv:高橋)は、追い詰められた末の過ちで逮捕されてしまう。 人生を自ら選択することすら諦めた玲斗の前に、亡き母の腹違いの姉を名乗る謎の女性・柳澤千舟(cv:天海祐希)が姿を現す。大企業・柳澤グループの発展に大きく貢献してきたという千舟は、玲斗を釈放させるかわりに、ある“命令”を聴くことを要求してくる。それは、月郷神社に佇むクスノキの“番人”になることだった。 戸惑いながらも番人となった玲斗は、さまざまな事情で境内を訪れる人々と出会う。参詣客や千舟と交流をしていくうちに、玲斗はクスノキの秘密を知り、思いもよらない真実に巻き込まれていく…という物語が描かれる。 ■千舟の抱える「秘密」が垣間見える…主題歌入り最新予告映像が解禁 公開された主題歌入り最新予告映像では、運任せで孤独に生きていた主人公・玲斗が、伯母・千舟と出会い“クスノキの番人”の仕事と出会う人々を通して成長していく様子が描かれる。 玲斗に“クスノキの番人”を命じた千舟の「秘密」も垣間見える同映像。玲斗がクスノキの番人に任命された「本当の理由」が、同作の物語の鍵を握ることを伺わせる。 ■Uruの新曲「傍らにて月夜」が主題歌に決定…back numberが楽曲を提供 最新予告映像でも流れる同作主題歌「傍らにて月夜」は、Uruが歌唱を担当し、作詞・作曲を清水依与吏(back number)が手掛けた。編曲もback numberが担当していて、同楽曲はback numberからUruへの提供楽曲となる。 Uruはデビュー前にback numberの楽曲カバー動画をYouTube上に公開していて、その縁でメジャーデビューを掴んだ経緯を持つ。 Uruが動画を投稿したのはおよそ10年前。長い時を経て、特別な意味を持つタッグが結成される。 ■子安武人、田中美央、神谷明が追加キャストとして参加決定 また、玲斗と千舟を取り巻く3人のキャラクターの声優が、追加キャストとして発表された。 千舟のはとこで、柳澤グループのヤナッツコーポレーション代表取締役、冷徹な振る舞いを見せるが誰よりも会社のことを考えている柳澤将和の役を子安武人が、将和の弟でヤナッツコーポレーション専務取締役、何かと玲斗を邪魔者扱いする柳澤勝重の役を田中美央が、クスノキを訪れる大場壮貴(cv:宮世琉弥)の父親で、たくみや本舗会長の大場藤一郎役を神谷明が、それぞれ担当する。 ■主題歌歌唱／Uru コメント 「クスノキの番人」の主題歌を歌わせていただけることになり、以前から拝読していた東野圭吾先生の作品であるということと、それをback numberさんに楽曲提供していただけるという、2つの喜びで胸が弾けました。 この作品の主人公である玲斗の生き方や、人としての成長のようなものを自分自身にも投影することで良い刺激をいただくこともでき、依与吏さんが作ってくださった素敵な曲と歌詞に、それをそのまま吹き込もうと思いながら歌わせていただきました。 人の感情は文字や言葉では伝えきれない部分がありますが、それをこの作品とこの「傍らにて月夜」を通して改めて受け取った気がします。 聴いてくださった方が、心に浮かんだ感情をそっくりそのまま大切にしたいと思えるような歌が歌えていたら良いなと思います。 ■作詞・作曲／清水依与吏(back number) コメント 生きれば生きるほど 生きるのが難しくなるのは なんでなんだ？ と文句垂れながらも道を探す背中に、そっと手を添えてくれた「クスノキの番人」という作品に、僕自身が想像しうる最良の形で関わらせていただけて本当に嬉しいです。 back numberからメロディー、言葉、演奏という形で受け取った野暮な願いを、Uruちゃんが深く響かせつつ軽やかに歌い上げてくれたことで、アニメーションとしての「クスノキの番人」に重要な一色を添えられたのではないかな、添えられてたらいいな、と思っています。 ■監督／伊藤智彦氏 主題歌に向けたコメント back numberさんの楽曲カバー動画がデビューのきっかけにもなったというUruさんが彼らの楽曲で歌うというプランを聞いた時、「クスノキの番人」のテーマとも被るような気がしました。 「多幸感を持って映画館を出て欲しい」と言う話を清水依与吏さんにお伝えしたような覚えがあります。back numberさんのサウンドにUruさんの歌声が加わることで、非日常感が増し、夜空に浮かぶ月のように映画全体を優しく包み込んでくれるような印象を持ちました。 同時に、実家に電話しよっかな…という気持ちにも。自分にとって、そんな曲なのだと思います。