十和田警察署によりますと、12月19日、青森県内に居住する50代男性のスマートフォンに、「愛知県警」の警察官を名乗る男から電話がありました。 男は、 ・あなたの銀行の口座が資金洗浄に使われている。 ・被害届が出ているので、愛知県警に出頭してほしい。 などと言いました。 男性が「行けない」と答えたところ、男は検察官にもそのことを伝えるよう指示しました。 その後すぐに、検察官を名乗る男から電話があり、LINEアカウント「yr240110」を登録するよう指示されました。さらに、LINEのビデオ通話で逮捕状の画像を見せられ、 ・あなたに逮捕状が出ている。 ・あなたに犯罪の嫌疑がかかっているため、指定する口座にお金を振り込んでもらう必要がある。 ・12月22日午後3時半までにはお金を返す。 などと言われました。 男性はこれを信じ、12月19日から12月22日までの間に5回にわたり、県内金融機関のATMから、指定された地方銀行などの個人名義口座に、現金あわせて1,000万円を振り込みました。 しかし、約束の期日になっても現金は返還されず、検察官と連絡が取れなくなったことから不審に思い、詐欺の被害に気付いたということです。 警察は、警察官が現金の振り込みを指示したり、金品を要求したりすることは絶対にないとして、注意を呼びかけています。