【映画評】「ボディビルダー」その青年はなぜ筋肉を求めるのか…常軌を逸した猛烈な頑張りが切なく心を刺す

筋肉をつけてもつけても、まだ足りない。アメリカ映画「ボディビルダー」(イライジャ・バイナム監督、公開中)で、俳優ジョナサン・メジャースが演じる主人公は、地方の町に暮らすアマチュアボディービルダーの青年。「夢」に向かってひたすら体づくりに励んでいるが、ずっと孤独、ずっと無名。それでもポーズを取り、「男らしさ」を演じ続けようともがく主人公の痛み、苦しみが、見る者の心をも切なく刺す。(恩田泰子)

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