【実録・詐欺犯VS警察官】 詐欺電話を受けたのは“本物の警察官”「信号検査・逮捕令状・強制捜査」次々に出る専門用語…人々が騙される巧妙な手口を公開

「あなた名義の口座が犯罪に使われている」…もし、“警察官”を名乗る人物からこんな電話がかかってきたら、あなたは冷静でいられるでしょうか。急増している捜査機関を騙る特殊詐欺。本物の警察官にかかってきた電話の実際の音声を、高知県警が公開しました。犯人はどのようにして「逃げられない状況」を作り出すのか。その卑劣な手口を徹底解説します。 ■電話を受けたのは本物の警察官…その彼を「容疑者」扱いする詐欺師 犯人(やりとりでは、犯)は、相手がまさか本物の警察官(以下、Aさん)であるとは露知らず、「大阪府警」を名乗り、電話をかけてきました。着信番号は「+1から始まり、末尾が0110」Aさんはこの時点で違和感を感じます。 「ワ81334」という事件番号や、「8000万円の不正取引」という具体的な数字を提示。被害者の不安をあおり、思考を停止させようという狙いとみられます。 犯:昨日まで途中まで行っていました、信号検査の方の準備をさせていただきたいんですけれども A:私のほら事件番号とかいってたじゃないですか、あれはなんかもう事件としてなにかこう動いてるんですか 犯:事件の捜査はもちろん警察でしておりまして、この事件番号はおそらくワ81334のことですよね A:○○○○ていう犯人が私の名義で銀行カードを作って、8000万円くらいの取引の履歴があって、特殊詐欺に使われたということで…今もその形で捜査しているんですか 犯:はい。事件の捜査は引き続き当然行っておりまして、○○さんの名義で作られている銀行口座がこの事件の中で実際使用されているということから、捜査を行います ■捏造された捜査「信号検査」 次に犯人が持ち出したのは「信号検査」と「金融リストの作成」という言葉でした。 犯人は、スマートフォンの通信記録を調べることが「身の潔白」を証明する唯一の手段であると強調します。 プロの警察官を相手に、堂々と架空の捜査を説明するこの図太さは、彼らがいかに徹底したマニュアル教育を受けているかを物語っています。

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