ベネズエラ専門家解説 マドゥロ大統領を「彼は正統な大統領ではない。彼の下で多くの人権侵害」

ベネズエラの地域研究が専門のアジア経済研究所主任研究員、坂口安紀氏が6日、フジテレビ系の情報番組「サン!シャイン」(月~金曜午前8時14分)にリモート出演。米国の軍事行動で3日未明に攻撃を受け、拘束されたベネズエラのマドゥロ大統領について、「彼は正当な大統領ではない」とした。 坂口氏は昨年の大統領選挙に触れ「負けているのですが、勝利した人を弾圧して逮捕状を出して亡命に追いやり、帰国するのを武力で止めて実効支配をしている。正当な大統領ではない」と驚くべき事実を明らかにした。さらに「日本ではなかなか伝わらないのですが」とした上で、「彼の下で多くの人権侵害が行われていて、常時1000人弱の政治犯がいます。これには未成年者も含まれます。多くの人が命を失い、拷問を受けています。これに関して、ICC(国際刑事裁判所)で彼は本格的な捜査対象になっています。そちらはそちらで進む」と今後の進行を予測した。 では、なぜ米国でやるのか? 「トランプ大統領の管理下でやりたいのだと思います」と坂口氏は言う。しかも、麻薬密輸を大義名分とし、マドゥロ大統領による人権侵害には触れていない。 「米国政府、トランプ大統領はマドゥロが民主主義を消滅させて独裁政権にしたこと、人権侵害の話は厳しく批判してきたが、この作戦で民主主義や人権侵害を言わないのは、彼(トランプ)が口にしてしまうと内政干渉になってしまう。政治に口を挟むことになる」と解説。「(昨年ノーベル平和賞を授賞した)マチャド氏、大統領選挙に勝利したゴンザレス氏の名前を出さなかった。名前を出すと内政干渉になってしまい、国際法で問われる。あくまでも米国社会で大きなリスクである麻薬問題の犯罪者、犯罪グループのトップを捕まえ、拘束する、逮捕する米国の問題であるという位置付けのために、民主主義や人権の問題は触らない」と補足していた。

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