クリントン元大統領夫妻、エプスタイン事件調査での議会証言を拒否 議会侮辱罪で訴追の可能性

(CNN) 性犯罪で起訴され勾留中に死亡した富豪ジェフリー・エプスタイン氏を巡る調査に関連して、米国のビル・クリントン元大統領と妻のヒラリー・クリントン氏は13日、連邦議会下院監視委員会での議会証言を拒否した。議員らは証言拒否が議会侮辱罪に相当すると脅していた。 夫妻は今週の委員会出席に向けた最終期限を設定していた共和党のジェームズ・コマー委員長に対し、証言を拒否する決断を下したと書面で伝えた。 コマー氏は記者団に対し、委員会は来週会合を開きビル氏を議会侮辱罪に問うための手続きを開始する方針だと表明。委員会への出席予定が14日のヒラリー氏については、まだ考えを変える余地が本人に残されている状況だ。 こうした動きは、エプスタイン事件調査の一環として元大統領を非公開聴取に招致しようとする委員会の取り組みがエスカレートしたことを示す。共和党が支配する下院によって侮辱罪の訴追手続きが認められれば、クリントン夫妻への非難を象徴する措置になると同時に、証言を強制する手段として利用される可能性もある。ビル氏が引き続き協力を拒否すれば法的な影響が発生し、裁判所や司法省が訴追の是非を判断することになる。 CNNが入手した一連の書簡で、クリントン夫妻は自ら及び弁護士を通じて、今回の要求に対する個人的並びに法的な懸念を表明した。 夫妻は書簡で、自分たちが不当に標的にされていると主張。他の7件の召喚状による出席要請が免除されている点を指摘した。その上で委員会による召喚状を「無効であり法的強制力を持たない」と断じ、現政権が押し進める前例のない損害について詳述した。 委員会は昨年8月、クリントン夫妻に対し証言録取のための召喚状を全会一致で発付。夫妻の弁護士と非公開で協議を重ね、夫妻が非公開聴取に出席する日程設定を試みていた。 クリントン夫妻はコマー氏に対し「我々が持つわずかな情報を提供しようと努めてきた」と主張。「エプスタイン氏の犯罪が恐ろしいものだったため、我々はそうした」「政府が何らかの理由でこれらの犯罪を徹底的に捜査・起訴しなかったのであれば、その理由を究明し二度と繰り返させないことがあなたの仕事の焦点でなくてはならない。現状、あなたがそれを行っている証拠は全くない」と述べた。 しかしコマー氏はこれに動じることなく、ビル氏の大統領在任中にエプスタイン氏がホワイトハウスを17回訪問したこと、また大統領退任後にはビル氏がエプスタイン氏の飛行機に約27回搭乗したことを指摘している。 「私の知る限り、クリントン元大統領はエプスタイン氏に関する質問に答えたことがない。我々が質問したのは、繰り返しになるが、誰もが認めるようにビル・クリントン氏の大統領在任中および退任後、彼らが多くの時間を共に過ごした事実があるからだ。改めて述べるが、クリントン夫妻に問題があると非難している者は一人もいない。我々は単に疑問を持っているだけだ」。コマー氏は13日にそう述べた。 司法省が公開を余儀なくされたエプスタイン事件関連の何千もの文書の中には、ビル・クリントン氏とエプスタイン氏、エプスタイン氏と親しかったギレーヌ・マクスウェル受刑者が写った未公開写真が複数含まれている。 1枚の画像には、ジャグジーで上半身裸のビル氏と、顔が黒塗りされた別の人物が写っている。隣接するプールでマクスウェル受刑者と泳ぐビル氏の写真も追加で公開された。別の写真には、ビル氏とマクスウェル受刑者と共に泳ぐ別の女性が写っているが、彼女の顔も黒塗りされている。 これらの写真がいつ、どこで撮影されたかは不明。 ビル氏がエプスタイン氏に関連する不正行為を巡って法執行機関から告発されたことは一度もない。同氏の広報担当者が再三述べているところによれば、ビル氏がエプスタイン氏との関係を断ったのは後者が連邦罪で逮捕される2019年より前。エプスタイン氏の犯した罪について、ビル氏は認識していなかったという。

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