京都市左京区岩倉で2007年1月、京都精華大マンガ学部1年の千葉大作さん=当時(20)=が殺害された事件は15日、未解決のまま19年を迎えた。遺族らが現場での法要に参列した後、下京区の四条河原町で情報提供を呼びかけた。昨年は長く未解決となっていた名古屋市の殺人事件の容疑者が逮捕されたこともあり、関係者が1日も早い解決を願った。 事件現場で午後3時すぎに営まれた法要には、母淳子さん(66)=仙台市=ら遺族のほか、大学関係者や地元住民など計約20人が出席した。僧侶の読経が響く中、参列者が手を合わせ、大作さんの冥福を祈った。 その後、遺族と京都府警の捜査員は四条河原町交差点に立ち、事件を伝える漫画冊子やポケットティッシュを通行人に配って解決につながる手がかりを求めた。淳子さんは「人が人をあやめることは、決してやってはいけないこと。大作が命を落としたのは、仕方のないことではないのです」と声を絞り出した。 淳子さんは、1999年に発生した名古屋市西区の主婦殺害事件の容疑者が昨年10月に逮捕されたことにも触れ「罪を犯せば、どんなに時間がたってもそのままにはならないことが示されたように思えて、力をいただきました」と語った。 捜査本部がある下鴨署の福平真治署長は「大作さんの無念を晴らすために、どんなささいな情報でも無駄にはせず全力で捜査する。犯人検挙に向けて協力してほしい」と話した。 捜査本部によると、大作さんは07年1月15日午後7時45分ごろ、自転車に乗った男に胸や腹を刃物で刺され、殺害された。男は当時20〜30歳で身長170〜180センチ、髪はセンター分けで軽登山靴を履いていたという。情報提供は捜査本部(0120)230663へ。