「1億円の大貫さん」といえば、昭和55(1980)年4月25日に東京・銀座の路上で1億円入りの風呂敷包みを拾った大貫久男さん。拾得物として警察に届け出たが落とし主は現れず、同年11月11日、所有者となった大貫さんが引き取った。 その約3年後の昭和58(1983)年1月18日、埼玉・大宮にある銀行の駐車場で30代の営業マンが黒いビニール製の手提げカバンを拾った。しかし一夜明けてみると、巷では「銀行の敷地内で発生した盗難事件」と報じられ、営業マンは“容疑者”になってしまう。 80年代に発生した2件の“現金拾得騒動”、警察の対応が分かれた理由とは。“現金拾得の先輩”にあたる大貫さんが、営業マンの一件に対して語った“厳しいコメント”とは。「週刊新潮」のバックナンバーで振り返ってみよう。 (以下、「週刊新潮」1983年2月3日号「『大貫さん』に叱られた千四百万円の『拾い主』」を再編集しました。文中の年齢、肩書き等は掲載当時のものです) ***