知事が州兵を動員、移民当局への抗議デモ続く 米ミネソタ州

(CNN) 米移民税関捜査局(ICE)の捜査官が中西部ミネソタ州ミネアポリスで発砲して市民が死亡した事件をめぐり連邦法執行機関とデモ隊との緊張が高まるなか、同州のウォルズ知事は警察の支援に向けて州兵を動員し、抗議活動に備えるよう指示した。 ミネアポリスでは17日、零下の厳しい寒さの中、繁華街や連邦政府機関の建物の周辺で、厚着をしたデモ参加者がシュプレヒコールを上げ、プラカードを掲げた。繁華街では道路の封鎖などの追加措置が行われ、少なくとも一つのホテルが警備を強化した。 連邦ビルの前では、暴徒鎮圧用の装備を着けた法執行機関要員とデモ隊がにらみ合う場面があった。建物から多数の警官がデモ隊に近づくと、群衆はののしり声やブーイングで応じた。一部のデモ参加者は、冷静さを保ち、まとまって行動するよう呼びかけた。 CNNは、連邦ビル近くで複数の抗議者が連邦当局に身柄を拘束されるのを確認した。抗議活動はおおむね平和的で、拘束の理由や経緯は分かっていない。 現場には、米税関・国境警備局(CBP)や刑務局の職員のほか、ヘネピン郡保安官事務所の職員もいた。保安官事務所はCNNに対し、17日の抗議活動で拘束や逮捕はしていないと説明した。保安官代理の車両は道路封鎖に使われ、要員は主に車内にとどまっていたという。 州当局は、平和的な行動を呼びかけている。ウォルズ知事は17日、SNSに「安全に、そして平和的に行動してほしい」と投稿した。 州兵の報道官によると、ウォルズ知事はミネソタ州警察を支援するため州兵を動員した。州当局者は、これは地元警察を支援するという知事の方針を改めて確認したものだと説明した。州兵はまだ現場には派遣されていない。 抗議活動が激化した背景には、3人の子どもの母親、レネ・グッドさん(37)がICEの職員に撃たれて死亡した事件がある。発砲は1週間以上前に起きたが、全米で抗議が広がり、トランプ政権の移民取り締まり強化への怒りを高めた。別の事件でも捜査官による発砲でベネズエラ人の男性が負傷して、さらなる反発を招いた。国土安全保障省は男性について拘束時に激しく抵抗したと述べた。

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