東大院教授逮捕 「度重なる教員逮捕は痛恨の極み」学長が謝罪

東京大で共同研究を続ける見返りに民間業者から接待を繰り返し受けたとして東大大学院医学系研究科の教授が逮捕された事件を受け、東大は25日、ホームページで藤井輝夫学長名の謝罪コメントを発表した。「度重なる教員の逮捕は痛恨の極み」と陳謝している。 東大では、付属病院への寄付金と引き換えに医療機器選定でメーカーへの便宜を図ったとして2025年11月にも准教授が収賄容疑で逮捕された。 藤井学長はコメントで「多くの方々にご迷惑、ご心配をおかけし大変申し訳ない」と謝罪。「国立大学の教職員として法令順守だけにとどまらない、高いレベルの倫理意識が求められるなかで、度重なる教員の逮捕は痛恨の極み」とし、「この事態を極めて重いものと受けとめ、厳正に対処する」とした。 教授の逮捕について「大学としても独自に調査を進めてきたが、状況・経緯の報知や対応・処分を含め、十分な説明を尽くせていなかったことについて深く反省している」と強調した。 事実関係の調査や原因究明を進める中で、教職員のコンプライアンス意識や民間資金の受入・活用状況のチェック体制、組織風土における課題が浮かんだとし、「再発防止のための組織改革に不退転の決意で取り組む」とした。 東大を巡っては、世界最高の研究水準を目指すため政府が10兆円規模の「大学ファンド(基金)」から助成する「国際卓越研究大学」の公募で継続審査となった。認定手続きに関わる有識者会議は25年12月の審査で「ガバナンスに関わる新たな不祥事が生じた場合、審査を打ち切る」と条件を付けていた。 藤井学長は継続審査となった際に「この段階で認定されず大変残念。信頼回復に努めるとともに自己変革を主体的に進める」とコメントしていたが、新たな事件の発覚により今後の認定にも暗雲が漂う状況となっている。【斎藤文太郎】

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする