有村架純、初の母親役に挑戦 実話から着想得た映画『マジカル・シークレット・ツアー』…黒木華&南沙良と共演

俳優の有村架純、黒木華、南沙良が共演する映画『マジカル・シークレット・ツアー』が、6月19日に公開されることが29日、発表された。本作は、実話に着想を得た「金の密輸事件」を題材に描く、天野千尋監督のオリジナル作品。有村は自身初となる母親役に挑戦する。 本作は、2017年に中部国際空港で主婦たちが“金の密輸”で逮捕された実際の事件に着想を得て製作された。物語の中心となるのは、夫の横領と借金を突然知った2児の母、借金を抱えた研究者、そして貯金ゼロの未婚の妊婦という、犯罪とは無縁に見える3人の女性たち。偶然の出会いをきっかけに、“金の密輸”を通して仲間としての絆を深めていき、お金と自由を手にし、それぞれの人生をやり直そうとする姿が描かれる。 メガホンをとったのは天野監督。『ミセス・ノイズィ』で日本映画批評家大賞を受賞し、ドラマ『ヒヤマケンタロウの妊娠』や映画『佐藤さんと佐藤さん』など話題作を世に送り出してきた。本作ではシンガポールで大規模なロケを敢行し、“金密輸”をめぐる旅路を現地の空気感そのままにスクリーンへ投影する。 主演の有村は、夫の横領と解雇を知り、突然借金を背負う2児の母・和歌子を演じる。有村にとって本作は自身初の母親役への挑戦となり、真面目に子育てに励む母親でありながら、大胆に金の密輸を実行していく犯罪者という二面性を持つ役どころに挑む。和歌子とシンガポールで出会い、ともに金の密輸に関わっていく研究員・清恵役を黒木が担当。奨学金の返済に追われ、600万円の借金を抱える人物を演じる。さらに、貯金ゼロの未婚の妊婦・麻由役を南が務め、初の妊婦役に挑戦する。 共演陣には、和歌子の夫・高志役で塩野瑛久が出演。高志の上司・田ノ上役を斎藤工が演じるほか、清恵の同僚研究者・椎名役に青木柚が名を連ねる。さらに、早瀬憩、栗原颯人、篠原ゆき子、中島ひろ子、峯村リエ、佐野史郎らが脇を固める。 今回の発表にあわせて、90秒予告とビジュアルも解禁された。シンガポールで出会った3人が、金密輸の成功によってお金と自由を手にし、人生が好転していく様子が描かれる一方、密輸への関与が周囲に知られ始めることで状況が一変していく姿が映し出される。ビジュアルでは、輝く金の世界に迷い込んだ3人の姿が印象的に切り取られ、「罪という秘密が、私たちを仲間にした。」というコピーが添えられている。 キャストと監督のコメントは下記の通り。 ○有村架純 「不格好で決して誇れない瞬間でも彼女たちにとっては生きていくための方法論で。監督をはじめ、皆さんとこの物語の行く末を祈りながら撮影しました。彼女たちの愛おしく懸命な生き様を是非、覗いてみてください」 ○黒木華 「それぞれ異なる環境で生きてきた女性三人が偶然出会い、少しずつチームとなっていく過程がとても面白く心が動かされます。シンガポールで有村さんと南さんと雨の中、橋を渡ったシーンは特に印象深く、忘れられない思い出です。スリリングさの中に感情の機微も詰まった映画になっていますので、ぜひ劇場で楽しんでいただけたら嬉しいです」 ○南沙良 「努力や善意だけではどうにもならない現実が、人を追い詰め、選択を歪めていく。そんな人間や社会の不完全さの中を必死に駆け抜けました。与えられた環境はいつだって不平等で理不尽だと身にしみて感じる撮影期間だったと思います。正しさと生きることの間で揺れる彼女たちの姿に、観る方それぞれの現実が重なれば嬉しいです。よろしくお願いいたします」 ○天野千尋監督 「育児に追われていた2017年、『金塊を下着に隠して密輸した主婦5人を逮捕』という記事を目にして、強く興味を惹かれました。なぜ主婦が金の密輸を? 下着に隠して? どんな人たちなんだろう? わたしの関心は不思議と、犯罪者である彼女たちではなく、生活者としての彼女たちの方に引き寄せられ、どんな暮らしをしていたのか? なにか事情があったのか? どうやって計画したんだろう? など空想がどんどんふくらんでいきました。もしかすると同じ主婦として、どこかで自分を重ねていたのかもしれません。もちろん犯罪は許されません。けれど罪を犯した人を『悪』と断じるだけではなく、その背景にはどんな事情があったのだろう? と考えてみることこそが、実は大切ではないかと思います」

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