モーター大手のニデック(旧日本電産)の株式公開買い付け(TOB)をめぐり、インサイダー取引に関わったとして、東京地検特捜部は、TOBの代理業務をしていた三田証券の元取締役・仲本司容疑者(52)ら3人を金融商品取引法違反の疑いで逮捕し、2日に発表した。認否は明らかにしていない。 発表によると、ニデックは24年8月ごろ、工作機械メーカー「牧野フライス製作所」(東京)に対するTOBの代理人業務契約の締結交渉を三田証券と行っていた。仲本容疑者は投資銀行本部長としてTOBの情報を把握。無登録で金融商品取引業を営むいずれも会社役員の松木悠宣(44)、小林真之(39)の両容疑者と共謀し、TOBの公表前に、松木容疑者を含む16名義で牧野フライス製作所の株券32万9100株(計約23億4980万円分)を買い付け、インサイダー取引をした疑いがある。 ニデックは25年4月にTOBを開始したが、牧野フライス製作所側の対抗策を受け、翌月にTOBを撤回することを発表した。