公開されたメールによると、イーロン・マスクはジェフリー・エプスタインのカリブ海の島を訪問する計画についてやり取りしていた。マスクは以前、エプスタインの招待を「断った」と説明してきたが、今回の報道を受け、SNS「X」で自身の見解を示した。公開資料からは、エプスタインが繰り返しマスクとの面会を求めていたことも読み取れる。 2012年11月、ジェフリー・エプスタイン(Jeffrey Epstein)は、テスラ(Tesla)およびスペース(Space)XのCEOであるイーロン・マスク(Elon Musk)を、自身が所有するカリブ海の私有島へ招くため、ヘリコプターを手配する意向をメールで伝えていた。 「島までヘリコプターで移動する場合、何人になりますか」とエプスタインはマスクに尋ねている。このメールのやり取りは、アメリカ司法省が1月30日に公開したものだ。 マスクは、自分と当時のパートナーであった女優タルラ・ライリー(Tallulah Riley)の2人分の座席があれば十分だと返信している。 さらに、「あなたの島で、最もワイルドなパーティーが開かれるのは、どの日や夜ですか?」とも問いかけていた。 これらのメールは、司法省が長年にわたる捜査の過程で収集した300万件の文書の一部で、エプスタイン、マスク、そして両者の補佐官らの間で交わされた複数のやり取りが含まれている。 マスクは1月31日早朝、自身のSNS「X」に投稿し、「エプスタインのファイル公開を、私以上に強く求めてきた者はいない。ようやくそれが実現して嬉しい」とコメントした。 そのうえで、「私はエプスタインとほとんどやり取りをしておらず、彼の島を訪れることや、いわゆる『ロリータ・エクスプレス』と呼ばれるプライベートジェットに搭乗するよう何度も誘われたが、すべて断ってきた。ただ、彼との一部のメールが誤解され、私を中傷するために利用される可能性があることは承知していた」と説明した。 さらに、「それ自体は気にしていないが、私が重要だと考えているのは、エプスタインとともに重大な犯罪に関与した者たち、特に未成年の少女に対する凶悪な搾取について、起訴を試みることだ」と述べた。 エプスタインは、ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領やビル・クリントン(Bill Clinton)元大統領、アンドリュー王子(Prince Andrew)など、著名な政治家や実業家とも交友関係があった人物として知られる。2019年、連邦の性的人身売買罪で起訴され、裁判を待つ間に拘置所内で自殺した。2008年には、比較的軽度とされる性犯罪について有罪を認め、性犯罪者として登録されていた。 2019年7月の逮捕直後、マスクはアメリカ領バージン諸島にあるエプスタインの島への招待を断り、同氏と実際に会ったのは一度きりだったと説明している。なお、マスク自身が不正行為で告発されたことはない。 マスクは当時、「ヴァニティ・フェア(Vanity Fair at the time)誌」の取材に対し、「数年前、タルラと一緒にマンハッタンにある彼の自宅に午後の30分ほど滞在したことがある。彼女が執筆中の小説のために、この奇妙な人物に興味を持ったからだ」と語っている。「奇妙な芸術作品以外に、不適切なものは何も見なかった。彼は何度も私を彼の島に招待しようとしたが、私は断った」 しかし、1月30日に公開されたメールからは、マスクが少なくとも2回、島を訪問する計画を検討していたように見える。 2012年11月に予定されていた訪問に加え、2014年1月にも訪問を示唆するやり取りがある。 2013年12月、マスクは「休暇中はBVI(イギリス領バージン諸島)やセント・バーツ周辺にいる予定だ。訪問するのに適した時期はあるか」とエプスタインに書いている。 エプスタインは、1月第1週であれば都合がつくと返答し、「あなたのための場所はいつでもある」と伝えた。 その後、日程調整を重ねた末、マスクは2014年1月2日に訪問する意向を示し、「2日のいつ、島に向かえばいいか」と尋ねている。 別のメールによれば、その後エプスタインがこの面会をキャンセルしたという。エプスタインは、「純粋に楽しい時間を過ごすつもりで、ようやく一緒に時間を過ごせると楽しみにしていたので、とても残念だ。近いうちにまた機会があることを願っている」と記している。